第22回愛知サマーセミナー
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愛知サマーセミナーとは

誰でも先生、誰でも生徒、どこでも学校。
教えたいことを教え、学び合いことを学ぶ「夢の学校」。

サマーセミナー風景

愛知サマーセミナーとは、20年以上続いている地域市民と学校が結びついた市民参加型セミナーです。略して「サマセミ」と呼ばれ、親しまれています。下記のような特徴が挙げられます。

  • 誰でも先生になれる
  • 誰でも生徒になれる
  • 無料で学べる(※1)
  • 父母・教師・生徒・NPO法人が協働運営
  • 圧倒的な講座数
  • バリエーション豊かな講座
  • 教室内のみならず、フィールドワークも多彩

※1:一部材料費の必要な講座もあります


毎年、7月の海の日をからめた3連休。
「学校」が変わる。

愛知県では「愛知サマーセミナー」が行われます。夏休みに入り、本来なら静まりかえっているはずの学校の教室が、朝から賑わっています。ある教室の教壇の上では、ひとりの女子高校生が愛する偉大な作家について熱弁をふるう姿があります。別の教室ではお母さんが得意なエレクトーンのレッスンの真っ最中、ほかにも著名なトップアスリートが彼の人生を語っていたり、小学生相手にカブトムシの飼い方について教えている教室もあります…。先生が1人いて、同じ制服を着た高校生だけがきれいに並んで学んでいる。そんな普段の教室とは違う空気が充満しています。

サマセミの風景

学ぶことは楽しいこと。主体的な学びを取り戻す場所。

誰でも先生、誰でも生徒。教えたいことを教え、学びたいことを学ぶ夢の学校。それが「愛知サマーセミナー」です。教師、生徒、保護者、市民…。そんな枠を超えて「教えたい人」と「学びたい人」が出会う場所。

本来、人にとって「新しい知識との出会い=学び」とは楽しいものだったはず。サマーセミナーは、主体的な学びを取り戻すきっかけとしての場なのです。

今でこそ「地域に開かれた学校」というフレーズもしばしば耳にするようになりました。しかしサマーセミナーをスタートした80年代に、地域市民を巻き込んだ学校教育は非常に先進的な取り組みだったのです。始まって数年で他地域の教育関係者の強い興味を集めました。

教えるという体験を通して学びの本当の面白さに気付く生徒や、普段の授業とはちがう子どもたちのイキイキとした表情を見て驚く教師、教える楽しさを知り教育への関わり方を見つめ直す市民…。それぞれの立場での新しい発見がまた次の挑戦を生んできました。そのようにして重ねた歴史が、全国でもほかに類を見ない画期的な教育イベントとしての地位を確立してきたのです。

サマセミの風景

バラエティ豊かな講座。教室を飛びだすことも。

初年度の講座数は72でしたが、年々その数は増え、22回目を迎える今年は1400講座を超えました。この夢の学校への思いが、どんどん広がってきているのがわかります。また年を追うにつれ、講座内容も講師もどんどん多彩になっていき、流行ものを学ぶ講座から、深い人生論を語るものまで、多種多様な講座がそろってきました。

特に、ここ数年で充実してきたのはフィールドワーク。教室の枠から飛び出て、自由に街の中で授業をやってしまおうという試み。ゴミ処理場を実際にみてきたり、学校には全くない専門的な機材が置いてある場所で行ったり、日頃の学校ではまったく味わえない実体験から学ぶことができます。また実際に職業に就いている人に語ってもらう「(その職業に」なるには講座」も定番として定着しました。職人からベンチャー企業の社長まで、多様な市民がその職業の実際、その職業に就くまでを語ってくれます。

また最近は高校生による講座も増加しています。「主体的に学ぶ」ことにとどまらず、「学びのきっかけを与える」という貴重な経験をする生徒たち。教師や父母が驚くほどの講座が展開されることもあるのです。

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