運営はボランティア
7万人イベントをボランティアで運営。
教育改革の専門家たちにも驚かれる事実。
全国的に注目されているサマーセミナーが評価される理由は、その先進性や規模だけにとどまりません。特筆すべきは、その運営の仕方です。7万人という来場者を数えるイベントの事前準備から当日の運営まですべてを引き受けているのは、さまざまな学校の生徒や教師、父母、市民、NPO法人による実行委員会です。もちろんその全員が、ボランティア。イベント会社が運営をサポートしていてもおかしくないスケールでありながら、有志の人たちの無償の関わりだけで成り立ってきた現状は、教育改革に携わる専門家たちを驚かせる事実なのです。
運営を楽しんでくれる父母あってこそ。
父母がつながるコミュニティ。
サマーセミナーの陰の立役者として特に大きな役割を担うのは、私学に通う子どもを持つ父母たちです。準備段階はもちろん、開催中の3日間は朝早くから日が暮れるまで奔走し続け、来場者への案内、講師への対応、資料づくりから後片付けに至るまで、イキイキと取り組んでいる姿が見られます。ある教師は言います。
「お父さんやお母さん方は本当に心から楽しんでこのイベントに関わってくれています。表情を見ればわかります、決して義務感ではない。僕らはそのことに救われています」。
学校と地域が「教えたい」「学びたい」の思いでつながる背景には、父母たちの献身的な協力と熱意があるのです。そしてそうした父母たちが「つながる」コミュニティがここにはあるのです。
イベントの準備・運営も、生徒にとっては「学びの場」となる。
大人たちの心意気が伝わるのか、サマーセミナー実行委員を務める高校生たちも負けず劣らず真剣勝負です。炎天下、案内ポスターを持って来場者の誘導を続ける子。講座を楽しみたい気持ちを抑えて会場内のゴミ拾いに精を出す生徒たち。中には、自ら志願したわけではなく、友達に連れてこられたり先生に誘われて来た高校生など、動機はさまざま。けれど、ひとたび「サマーセミナー」という場を与えられた生徒たちは、「豊かな学びの場づくり」という大きな目標を達成する使命感に突き動かされ、成長のきっかけをつかんでいきます。
無事にイベントが終わった校舎で実行委員たちは、疲れた身体をものともせず、清々しい充実感を持ちながら、最後の後片付けまで手抜かりなくやり切って会場をあとにします。
毎年サマーセミナーが開催できるのは、実行委員の父母・生徒・教師・市民たちの「学び」にかける思いがあるからです。実行委員会はもちろんのこと、多くの講師や参加者のつながりが、サマーセミナーの20年の歴史をつくってきたといえるでしょう。
第31回愛知サマーセミナー運営組織 - 概要
組織名 | 第34回愛知サマーセミナー実行委員会 |
事務局所在地 | 〒456-0006 名古屋市熱田区沢下町8-4 愛知私学会館内 |
連絡先 |
TEL:052-881-4357 FAX:052-881-4877 メール:2023summer@ask-net.jp |
構成団体 | 愛知県私立学校教職員組合連合 私学をよくする愛知父母懇談会 高校生フェスティバル実行委員会 特定非営利活動法人アスクネット 関連リンクはこちら→ |